1万時間の法則
先月初旬、あるラジオ番組でコメンテーターが、松井秀樹氏の国民栄誉賞受賞に関連して「1万時間の法則」について話をしていた。松井氏の地道な努力の象徴として、どんな事でも1万時間コツコツと積み上げればその道のプロになれる、といった内容だった。仮にプロになれなくても、努力の過程で人は、達成感や充実感を味わうことができ、それこそが人生の生きがいに通じるとのことだった。
私もまったく同感だ。私は趣味としてギターを習っているが、私の先生も同じ様なことを話していた。どうしたら先生のように弾けるようになれるのか、と尋ねると、「奏法に改良を加えながら1万回以上弾けば良い。」とのこと。1万回と口で言うのは簡単だが、毎日3回練習したとして約10年。とてつもなく大きな数字である。でも、この数字は私にとっては大変励みになる。途中で挫けそうになっても、まだ1万回には達していないと思えば気が楽だからだ。
生徒にも同じ話をした。日々の勉強で挫けそうになったら「まだ、1万回は繰り返していない。」と考えて地道に努力しろ、と。当塾の指導理念でもある「一冊百読主義」にも通じ、習い事の根っこは同じだな、と思う。